投稿者: Tomo Ohuchi

壁にぶつかったチームへ。「立ち止まり、もう一度前へ進む」ための時間

あるプロジェクトが終わった後のチームミーティングで、誰からともなく重たい沈黙が流れる。

目標には届かなかった。
一生懸命だったのに、結果は思うようにならなかった。
誰が悪いわけでもない。だけど、何かが噛み合っていない。

 

危機的状況ではない。でも、何かがズレている。
メンバーの顔には疲れが滲み、会話は上滑りする。
無理やり鼓舞しても、状況は変わらない。
このまま進もうとするより、一度“立ち止まる”ことが必要だと気づく。

 

チームの「今」と向き合う、やさしく力強い時間
そんな時におすすめのモジュールが、BENTOBOXの「Resetting And Going Again(RAGA)」セッションです。
これは、失敗や葛藤の渦中にあるチームが再び足並みをそろえることを目的としています。

とはいえ、いわゆる“ワークショップ”のようなものではありません。
もっとも人間らしく、そして静かで、本音で話せる時間。

このセッションの目的は、「すべてを解決すること」ではなく、
「今、自分たちはどこにいるのか」を見つめることです。

思考と感情の両面から、自分たちの“今”に静かに、誠実に向き合っていきます。


3つの章で進むリセットの旅
セッションは3つの「Book(章)」で構成されています。

 

Book 1:今、自分たちがいる場所
チームはまず、直面している状況とその“感情”を正直に言葉にします。
何が難しかったのか。どんな思いを抱えているのか。
一人ひとりが静かにそれを言葉にする時間が用意されています。

 

Book 2:そこから学ぶこと
次に、なぜこの状況になったのかを探っていきます。
それはミスだったのか?挑戦だったのか?運が悪かっただけ?
コントロールできたことと、できなかったことを切り分けて、
手放すべきものと学ぶべきものを見極めます。

 

Book 3:次の一歩を踏み出す
最後に、チーム全員が「これから」に向けて意志を持ち直します。
誰かの言葉ではなく、自分自身が選んだ小さな行動。
チームは共に“約束”し、新たなスタートを切ります。

 

手に入るのは、「再出発」の感覚
このセッションを終えて感じることことができるもの
それは「前に進むこと」は必ずしも「頑張ること」じゃないということ。
本当に大切なのは、その場に“いる”こと。そして、そこから何を持って歩き出すかということ。

難しかった瞬間への理解

共有された気づき

チームで決めた5つの具体的なアクション

そして、少しの希望とエネルギー

チームが止まりそうなとき、あなただったらどうしますか?
どんな優れたチームにも、調子の波や停滞はあるものです。

でも、そんなときこそ「押し切る」のではなく、「一度立ち止まる」ことが大切。

BENTOBOXの「Resetting And Going Again」は、そんな“立ち止まり”の価値を
思い出させてくれる時間です。

ただの充電ではなく、「なぜ始めたのか」を思い出す体験。
もし今、あなたのチームにもそんな時間が必要なら、一度このセッションを体験してみてください。

詳細はこちら:https://bentobox-innovation.com/ja/lpjan/

「物語の主人公は、あなたのチームです」

かつて組織変革とは、
外部の専門家が指揮棒をふるい、
チームはその音に従って演奏するものだと思われていました。

けれど、どんなに名手が指揮しても、
楽団が自らの意志で音を紡がなければ、
そこに“ハーモニー”は生まれない。

 


BENTOBOXは、チーム自身が物語をつくるための舞台です。

数十年にわたり、イノベーションと組織変革に向き合ってきた私たちは、
一つの問いに辿りつきました。

「変革の本当の力は、外から“与える”ものではなく、
内から“引き出す”ものなのではないか?」


その問いから生まれたのが、BENTOBOX。

ファシリテーターに依存せず、チーム自身が歩みを進めていく。
そこにはまるで、ボードゲームを囲むような空気があります。

 

ルールを学び、駆け引きを楽しみ、
失敗も、発見も、笑いも、すべてが“チームの物語”になる。
そして、誰もがその物語の「登場人物」として、物語の展開に参加していくのです。

BENTOBOXのワークに取り組む参加者

BENTOBOXは、「モノポリー」や「カタン」のようなゲームの構造からも着想を得ています。
ゲームが人を夢中にさせるのは、そこに自ら進める感覚と、自分の選択が物語を動かす実感があるから。

 

この仕掛けは、組織の中でも有効に働きます。
意思決定に感情が絡むことは、実は自然なこと。
BENTOBOXは、そんな感情や感性さえも“対話の燃料”に変えるデザインなのです。

 


ルールを学びながら、同時に「今ここにいる意味」を考える。
正解のない問いに向き合い、誰かの視点に触れ、自分の立ち位置が変わっていく。

そこには、安全にズレられる空間があります。
そしてそのズレが、コラボレーションを生み、対話の壁を低くしてくれる。

 


BENTOBOXは言ってみれば、感情と戦略、対話と構造、そして人間らしさを織り交ぜた“物語の設計図”です。
チームがその中でどんなストーリーを描くかは、誰にも決められません。
だからこそ、そこに「主体性」が生まれる。

 

そして、それこそが変革の起点なのです。

本当に良い仕事が生まれる環境とは?

誰もが、自分の言葉で語りたいと願っている。
けれど、どれだけの組織が、その声を本当に“聴く”準備ができているだろうか。

 

ビジネスとは、つまるところ人間の営みである。
利益や成長を追い求めるその裏側には、誰かの情熱や、
誰かのため息、誰かの諦めが、いつもそっと積み重なっている。

 

本当に良い仕事は、「人が人らしくいられる場所」から生まれる。
それは、自分の思いを言葉にできること。
その言葉が、誰かの目にちゃんと映り、耳に届き、心に触れること。
その瞬間に、人は初めて「ここにいていい」と感じるのだ。

BENTOBOXが目指すのは、そんな心理的に安全で、
互いを受け入れられる場を、組織の中につくること。

お互いのアイデアを見せ合う体験者の様子
それは、単なる“働きやすさ”とは違う。
もっと根っこの部分——信頼、敬意、そして多様性が自然に息づく空間。

そこでは、会議は報告の場ではなく、発見の場となる。
対話は業務の一部ではなく、未来を編む道具となる。
そして人は、職位や肩書きを超えて、一人の「考える人」としてその場に立つ。

BENTOBOXのセッションは、いつも静かな“準備運動”から始まる。
「なぜ、いまここにいるのか」
「どんな想いでこの仕事をしているのか」
そんな問いに向き合うことで、心の扉がそっと開かれていく。

 

誰かの本音に触れたとき、他者の意見は“異なるもの”ではなく、
“尊重すべき贈り物”になる。
その瞬間、組織にコラボレーションという名の風が吹きはじめる。

 

私たちがつくりたいのは、
アイデアが飛び交い、
問いが次の問いを生み、
チームが一つの目的に向かって歩み出す——
そんな、生きた組織。

 

そしてその始まりは、いつも**静けさの中で生まれる「対話」**なのです。